フィリピン視察日記 【その1】 〜 フィリピンってどんな国 〜

5/22〜5/26までフィリピンのマニラに行って来ました。
今回の視察は、HDI-japanがコーディネートしてくれたツアーです。
HDI-japanとは米国が発祥の、コールセンターの品質格付けなどを行っており
定期的に海外視察のプログラムを提供しています。

視察の目的は、世界一コールセンター市場が伸びている
その市場を体感し、ビジネスチャンスを見つけるためです。

なぜフィリピン市場なのか?の詳細に関しては以前のblogをご覧下さい。


この視察に関しては2回に分けてblogを書こうと思っています。

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 【その1】: 〜 フィリピンってどんな国 〜(お気楽な感じ)
 【その2】: 〜 フィリピンのコールセンター市場 〜
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では綴らせて頂きます。


■フィリピンってすごい発展してます。

まず冒頭に、第一印象としては
非常に発展しており、街がきれいであると言う事。
視察前は、『正直、発展途上の東南アジア国だろうな。。』という印象でした。

オフィス街はこんな感じで、ガンガン高層ビルが建築中です。


それもそのはず
基礎データを見ても、国として成長しています。

まず実質GDPも右肩上りです。


実質GDPの推移(1980〜2012年) - 世界経済のネタ帳


実質GDP成長率ですが、日本と比較してもお分かり頂けるように順調な成長率です。

    [フィリピン]  [日本]
2008年  4,2%   -1,0%
2009年  1,1%   -5,5%
2010年  7,6%    4,4%
2011年  3,7%   -0,7%


人口は現在9,686万人でこれも、毎年増えています。
人口の伸びもそうですが、人口構成がすばらしく、とにかく若年層人口が多い。

見慣れた日本の『釣鐘型の人口ピラミッド』とは全く違います。
ベトナムと似ていますね。


これがデーターだけでなく、本当に街に若者がたくさいるんです!

例えば、オフィス街を歩いているのは、若者だけで、年配者はほとんど見当たりません。
日本なら、必ず年配の方もスーツを着て歩いてますよね?

だから活気があり、成長しているのを感じます。



■マカティー市に行きました。

特にフィリピンの中でコールセンターがもっとも発展している街は
マカティー市という市で、次はセブ市です。

今回はマカティー市のホテルに宿泊しました。
街のイメージは新しい西新宿といった感じで
訪問する企業も、そのホテルからも車で数十分圏内に密集していました。

ラッキーなことに、ホテルから徒歩5分のところに【グリーンベルト】という商業施設があります。
イメージでいうと、めちゃくちゃでかい六本木ヒルズという感じです。



たくさんのレストランがあり
ブランドショップも有名どころ(CHANELLOUIS VUITTONなど)は入っています。

食事に関しては、今回はビジネスで訪問したので
体調を壊している場合ではないので(笑)
現地の屋台などはチャレンジせず、このグリーンベルトあたりで食事をしました。
ちなみに、現地の水道水はNG、氷も食べないほうが無難と注意されています。


現地価格で換算すれば少し値段は張りますが
それでも、夕食にいわゆるイタリアンを食べたとして1,000〜1,500円ぐらいです。

ちなみに日本料理屋もあって
カレーうどんを食べましたが、
全然おいしく綺麗な店ですが500円ぐらいでした。

なので、それなりのものを食べれば
日本と物価はそんなに変わりないですね。

腹を壊すのを覚悟して食べるなら屋台での食事は100円ぐらいです。
この写真のように、道によく出ています。




■光と影

ただ、もちろん貧困もあります。

空港からマカティー市へ車で移動中に、信号待ちで止まれば
人々が物を売りに、車に近寄って着ます。


都心ではない町並みはこんな感じです。


市民の移動の手段は、このジプニーと呼ばれる乗り合いタクシー。
一回20円ぐらいです。



あと、ホテルについて、かわいい犬が門番をしていたので
ナイスなお出迎え!何て思っていたら
宿泊者全員のカバンを並べて、全員のカバンの匂いを嗅ぐ麻薬犬でした。。




など、まだまだ光と影はあります。
これはどこの国でもそうですよね。




■フィリピンの生活模様

あと視察最終日の夕食で訪れた、アジア最大級と言われているショッピングモール
【SMモール・オブ・アジア】東京ドーム8つ分だそうです。
ららぽーと豊洲御殿場アウトレットを足した感じ


最終日にここで夕食を取りました。
眺めがよく、後ろはマニラ湾です。

そこでは、毎日夜は花火が上がるという派手な演出があります!


驚くのは、このショッピングモールに人がたくさんいるんです。
花火の時なんかは、ごった返していました。

完全に日本よりも消費力を感じます。
上記に記載した、人口構造などと同じですがその活気を肌で感じる瞬間でした。



ちなみにフィリピンの携帯電話事情ですが日本と仕組みが違います。

まず携帯端末ですがガラケーであれば、
最新の機種を2,000円ぐらいで購入できて、その場で使えるようになります。
同行して頂いた、HDIの山下さんも、気分転換で買い替えていました。という気楽な感じです。
携帯メーカーは【Nokia】がシェアNO.1。

でもエリートたちは、ほとんどiPhone(4万ぐらい)を持っていました。
フィリピンでもiPhoneは健在です。

少し携帯電話から話が離れますが
嬉しかったのは、フィリピンの街中はまだ【TOYOTA】の車が大半だったこと!
でも日本よりは【現代(ヒュンダイ)自動車】はよく見かけます。。。
残念ながらホテルのテレビは【SAMSUNG】。。。

韓国勢攻めてきていますね。


携帯電話の話に戻します、
新機種購入の場合、シムカードを入れ替えて、その場で機種を変えるのですが
驚いたのが、”基本料金”という概念がありません。

どこでも売っているこのプリペードカードを500円分とか1,000円分とかを購入して
なくなったらまたカードを購入する。という感じです。
カードにキーナンバーが書いてあって、それを入力するだけです。


フィリピンではほとんど携帯電話で会話はしません。ほとんどメールのみです。

なので500円でも、すぐに無くなりません。
基本料金も無いので、月額のコストは非常に少なく利用できます。

この概念を考えると、日本の携帯キャリアは、儲けすぎです。。。


ちなみに、フィリピンでの二大キャリアは【SMART社】【globe社】で
街ではよく看板を見かけます。

【SMART社】のコールセンターには訪問しましたので詳細は後ほど。

シェアNO.1の【SMART社】の親会社は【PLDT社】といって
携帯電話のシェアNO.1で、あとはインターネット光回線のフィリピンシェアも
98%ももっており、独占状態。

驚異的なシェアを持っており『完全に日本の【NTT】状態やん。』と思って聞いたら
なんと【PLDT社】の筆頭株主は【NTT】で30%持っています。
恐るべしは【NTT】でした。。。


ちなみにFacebookは日本以上に浸透しています。
アカウントを持っていないと、『えっ何で?』となる感じらしいです。

お店の店頭には、Facebookページが紹介されているお店もよく見かけます。



以上

フィリピンという国の今を少しまとめさせて頂きました。


再度、一番感じたのは
とにかく、人が、街が元気で活気があるということ。

今、日本国内でもグローバル展開を検討している企業は多いです。
その進出先としてよく聞くのは、中国、ベトナムシンガポールインドネシアミャンマーなど

ただ、コールセンター、BPOの市場関係者は
フィリピンを見落としてはいけない国だと思います。


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・フィリピンのコールセンター市場に関してはこちらに続く
【その2】: 〜 フィリピンのコールセンター市場 〜


アメリカのコールセンター市場に関する2013年の視察blogはこちら