コールセンター人材市場
コールセンター人材市場の規模や大きな流れについて。。
まずコールセンター人材市場規模は2011年、約6,300億円とされています。
2012年予測 6,437億(101.2%増)
2013年予測 6,488億(100.8%増)
と引き続き微増傾向です。
その市場としては
アウトソーシング(OS)・インソーシング(請負)・派遣が中心になります。
今後の大きな流れとしては
OSが広がり、派遣が減ってくると予想されています。
OSの拡大理由としては大きく2点
[1]東日本大震災の後、BCPの観点で、コールセンターを分散化するために
OSを利用する傾向がある。
[2]競争力確保の観点から「持たざる経営」の実現を目指し、ノンコア業務と位置づけ
OS化を進めている。
[1]に関しては、実際に関東エリアにしかコールセンターをもっていなかった
クライアントが、大阪・福岡などに新拠点を開設しています。
あとは、クライアントと話をしていると、コールセンターにマネジメントできる
社員をさけない。どうしてもコア業務に集中したいということで
OSや請負に舵取りをするクライアントも出てきています。
■コールセンター派遣市場はシュリンク
あと、コールセンター派遣市場は、派遣法改正に対する不安増によって
縮小傾向にあり、矢野経済研究所によると、
2008年 583億
2009年 566億
2010年 549億
と毎年20億ほど縮小している。
この数字は、テレマーケティングエージェンシーの売り上げ規模なので
派遣会社の数字は含まれていません。
ちなみに、その他調査会社に依頼した情報を集約すると、
派遣会社におけるコールセンター派遣売り上げは約300億前後なので
合計すると約850億ほどの市場と推定しています。
■多角化の傾向
上記のように、コールセンター市場も微増
派遣市場もシュリンクということで
テレマーケティングエージェンシーや
派遣会社は、多角化や、新規事業にシフトしています。
もしもしホットラインでは、コールセンターだけではなく
子会社のアイビジットとの連携によっる対面業務を拡大させ
顧客接点全般を請け負う体制を構築
トランスコスモスは、アウトソーシングサービスプロバイダーとして
コールセンターサービス、BPO、デジタルマーケティングなどを
ワンストップで展開しています。
テンプスタッフは、ハウコムというテレマーケティングエージェンシーを買収し
宮崎県に400ブースのコールセンターを立ち上げ、OS事業に力をいれています。
テレマーケティングエージェンシーと人材派遣会社との共通点は
人材が中心であるということで、ビジネスモデルとしても
共通する部分はあります。
僕は今後、このあたりの業界の垣根が無くなり
資本提携や、M&A、事業譲渡が活発化されると予想しています。
そんな時でも、自社の強みは何なのか?
自分たちの志は何なのか?というような事をじっくり考えて
事業展開しないと、本質的なサービスを提供できなくなります。
僕たちも、いろいろなことにチャレンジをしたいと思っています。
ただ、足元も固めながら、かつ未来の姿を描いて
クライアントに満足頂けるサービスを提供し続けたいと思います。